博士(工学) (九州大学)
略歴
- 九州大学 理学部物理学科 卒業
- 九州大学大学院 工学研究科 博士後期課程修了
- 理化学研究所(2001年4月~2003年4月)
- 東北大学 電気通信研究所(2003年4月~2006年3月)
- 名古屋大学 工学研究科(2006年4月~2011年3月)
- 千葉工業大学(2011年4月~)
学生への一言
「勉強だけでは無く何でもそうですが、楽しいと思えない物に対して嫌々取り組んでも碌な事にはなりません。近代科学はもともと僧侶や貴族の道楽でした。昔の人にとってのゲームです。江戸時代の町民達の間でも算術が大流行し、庶民は数学を純粋なパズルとして楽しんでました。まずは楽しい部分を見つけましょう。そうすれば、自然と身に付き力になっていきます。もちろん個人によって好き嫌いはあるので、自分にあった楽しいと思えるものをぜひ見つけてください。」
研究内容
電磁波は、波長の長さによって電波、光、×線など呼び方が違い、性質も異なります。100年くらいかけて徐々にその実体が解明され、いま最後の未踏領域といわれるのが電波と光の中間領域のテラヘルツ波です。この研究室では、非線形光学という光の波長を変える理論を使って、テラヘルツ波を効率よく発生させる方法を研究しています。 この分野は急速に実用化が進んでいます。例えばその性質を利用すると、タイル内部に入ったひびを高精度に検査することができます。現在、この技術がNASAで採用され、スペースシャトルの点検に使われています。さらに生体科学や医療など、幅広い分野での応用を探っているところです。国家プロジェクトに参加するなど、世界最先端技術をめざし、日々開発に取り組んでいます。
所属学会
- 応用物理学会(1995~)
- 日本文化財科学会(2009/04~)
- 日本レーザー学会(2009/12~)
- 日本赤外線学会(2012/12~)
- 日本学術振興会 テラヘルツ波科学技術と産業開拓 第182委員会(2013/10~)
- 日本光学会(2014/12~)